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<chapter id="what-is-kde">
<chapterinfo>
<date
>2000-10-02</date>
<releaseinfo
>1.94.00</releaseinfo>
</chapterinfo>
<title
>KDE とは?</title>
<anchor id="whatiskde"/>
<sect1 id="what-is-kde-introduction">
<title
>KDE とは?</title>
<para
>KDEはデスクトップ環境です。言い替えれば、KDEはプログラム、技術及びドキュメンテーションの集まりで、コンピュータユーザの毎日を楽にしようとするものです。KDEはUNIXワークステーションをターゲットとしています。それはネットワーク透過性と、現代的な仕事についての哲学を備えています。 </para>
<para
>K デスクトップ環境は世界中のソフトウェアエンジニアのグループが開発しました。このグループのフリーソフトウェアの開発における主たる目標は、ユーザにそのコンピュータ資源を容易にコントロールする能力を与える、高品質のソフトウェアの提供です。</para>
<para
>KDE は、MacOS や Windows95/NT におけるデスクトップ環境と同じようにUNIX 上のデスクトップを使いやすくするのに不可欠な機能を組み込むことを心がけてます。KDEは作業環境を簡単に使えるようにするというユーザのニーズを満たしています。この為に使われたツールには下記のようなものがあります:強力なアプリケーション間通信の機能、再利用可能なコンポーネント、汎用化されたドラッグアンドドロップ、統一されたルックフィール等など。ですからKDEは、伝統的なUNIXのウィンドウマネージャ以上のものを提供しているのです。</para>
<para
>安定性とスケーラビリティ、オープン性は、何年もの間、情報技術のプロフェッショナル達にUNIXを無視できない選択肢とさせてきた特性です。KDEはこの卓越した基礎フレームワークの上に構築され、新たにより求められている特質であるところの使いやすさ、即ちユーザフレンドリさ、及び美しさを提供します!。KDEはUNIXにこの特質をもたらした始めてのものであり、また最前衛であり続けています。UNIXはそれまで何年もの間、サーバ及び科学技術計算の為の最も優れたプラットフォームでしたが、デスクトップユーザには魅力の乏しいものでしたから。</para>
<para
>Unixが無かったらインターネットも無かった、あるいは全然違ったものになっていたでしょう。Unixは現在に至まで、平均的なコンピュータユーザのニーズを対象とはして来ませんでした。インターネット上からいくつかの UNIX システム(<ulink url="http://www.linux.org"
>Linux</ulink
>、<ulink url="http://www.freebsd.org"
>FreeBSD</ulink
>、<ulink url="http://www.netbsd.org"
>NetBSD</ulink
>など)が自由に入手できるため、この事実は特に残念なことでした。この全てが抜群の品質と安定性を持っているのです。 </para>
</sect1>
<sect1 id="what-is-kde-the-desktop">
<title
>KDE デスクトップ環境</title>
<para
>フリーのUNIX系システムと組み合わせることにより、KDE は家庭でも仕事でもどちらの用途においても、オープンで完全にフリーなデスクトッププラットフォームを世界に提供します。</para>
<para
> このプラットフォームは誰でもソースコードの改編を含め、無料で利用することができます。</para>
<para
>我々は今日入手できるより一般的ないくつかの商用 OS/デスクトップのコンビネーションに対して別の選択肢を提供し続けていると信じています。UNIX と KDE のコンビネーションが最終的に、一般のコンピュータユーザに対して、今まで科学者やコンピュータの専門家が世界を舞台に長年楽しんできた、安全で安定しているフリーなコンピュータシステムを提供することを願っているのです。 </para>
</sect1>
<sect1 id="what-is-kde-the-development-framework">
<title
>KDE アプリケーション開発フレームワーク</title>
<para
>KDEはユーザのニーズを目標としていますが、明らかに、開発者にも最良のツールを与える方がこの目標を容易に達成できるでしょう。KDEのコードは現在のコンピュータ時代の最良の開発技術から多くのものを得ています。</para>
<para
>UNIX や X11 上でのアプリケーション作成はひどく面倒で、骨の折れる作業でした。KDE はコンピュータプラットホームが、つまり特定のプラットホームのユーザのみ入手可能な第一級のアプリケーションであるという事実を認識しています。</para>
<para
>KDEは<abbrev
>DCOP</abbrev
>及びKpartsに於いて新しい技術をもたらしました。これはコンポーネントドキュメントモデル及びテクロジーを提供するものです。全てのKDEライブラリとプログラミングインターフェースと共に、<abbrev
>DCOP</abbrev
>/KPartsは、Microsoftの<abbrev
>MFC</abbrev
>/<abbrev
>COM</abbrev
>/ActiveXテクロジー等の同様の技術と真向から競合するようになりました。KDEのアプリケーションインターフェース(<abbrev
>API</abbrev
>)のハイレベルな再定義と卓越した品質によって、開発者は独創的で興味深い問題に専念することが可能となり、車輪の最発明のような無駄な作業は不要となりました。</para>
<para
> このような環境に対する認識で、KDEプロジェクトはテクロジー面での最新技術を取り込みつつ、Microsoft 社の <abbrev
>MFC</abbrev
>/<abbrev
>COM</abbrev
>/ActiveX のような有名な開発技術と競えるまでに至ってます。そして、高質の総合ドキュメントアプリケーションの土台を開発し続けています。KDE <abbrev
>KOM</abbrev
>/OpenParts 総合ドキュメントテクノロジーは開発者が最新のテクノロジーを組み込んだ質の高いアプリケーションを迅速に作成することを可能にします。</para>
</sect1>
<sect1 id="what-is-kde-the-office-suite">
<title
>KDE オフィスアプリケーション</title>
<para
>現在では、KDEは基本的なデスクトップコンポーネントアプリケーションの他に、パワフルなオフィスプログラムも提供しています。これは<application
>KOffice</application
>として知られているものです。</para>
<para
><application
>KOffice</application
> は KDE<abbrev
>DCOP</abbrev
>/KParts テクノロジに基づいています。これには現在下記のものが含まれています:ワードプロセッサ及びデスクトップパブリッシングの能力も備える(<application
>KWord</application
>), スプレッドシートアプリケーションの(<application
>KSpread</application
>) 及びそれに付随したグラフ作成プログラムの(<application
>KChart</application
>), プレゼンテーションプログラム(<application
>KPresenter</application
>) 及びベクタドローイングプログラムの(<application
>KIllustrator</application
>)。これらを一つにまとめている<application
>KOffice Workspace</application
>, これは、<application
>KOffice</application
>コンポーネントを互いに結合して容易に利用できるようにした統合シェル環境です。この他のコンポーネントには、Eメールクライアント、ニュースリーダ、及びパワフルな<abbrev
>PIM</abbrev
> (Personal Information Manager - anorganizer)等が用意されています。</para>
<para
>これらのコンポーネントの中にはまだalpha 環境上でのみ動作するものも存在しますが、一方でその他のコンポーネントはすでに大変強力です。例えば、KDEプレゼンテーションアプリケーションである、<application
>KPresenter</application
>はドイツのケルンで開催された第5回国際 Linux 会議で、KDE のプレゼンテーションに使用されました。 </para>
<para
>我々は<ulink url="http://www.kde.org"
>より KDE について知る</ulink
>と<ulink url="http://koffice.kde.org"
>KOffice</ulink
>をご紹介したいとおもいます。</para>
</sect1>
</chapter>